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【外交・安保取材の現場から】邦人救出“強硬論”自衛隊内部でも戸惑い 特殊部隊「能力ない」ままでいいのか

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【外交・安保取材の現場から】
邦人救出“強硬論”自衛隊内部でも戸惑い 特殊部隊「能力ない」ままでいいのか

平成19年3月31日、陸上自衛隊中央即応集団の編成祝賀式に黒い覆面姿で出席した特殊作戦群隊員=東京都練馬区の朝霞駐屯地 

 陸上自衛隊の最精鋭部隊とされる第1空挺団が所属する千葉県の習志野駐屯地。ここにもう1つの精鋭部隊が所属している。陸自唯一の特殊部隊・特殊作戦群(特戦群)だ。

 テロやゲリラへの対処を専門とする特戦群は平成16年に発足し、空挺とレンジャー双方の資格者300人の猛者を集めている。訓練内容や装備などは秘密とされているが、今年1月に習志野駐屯地を訪れた際、ある自衛官に「空挺団と特戦群の見分け方って分かりますか」と聞かれた。

 「分からない」と答えると、「空挺団は見るからに空挺団なんです。服の上からでも筋肉ムキムキなことが分かる。特戦群は服を着て歩いていれば、普通のあんちゃん。脱いだらすごいけど、街の中でもあまり目立たないようにしているんです」と返ってきた。そういう体作りが、人知れず市街地に潜入して特殊な任務をこなす特戦群ならではの準備なのだろう。

 特戦群は海外で捕えられた日本人を救出できるのか。この問いは、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件を受け、頻繁に投げかけられることになった。

 その答えが出たのは、安倍晋三首相の口からだ。首相は2日の参院予算委員会で「法的要件を整えてもオペレーションができるのかという大問題もある」と述べた。イスラム国支配地域のような敵地に乗り込む活動は憲法が許さないが、そもそも自衛隊に能力がないというのが首相の説明だった。

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