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【さらば愛しき人よ】「プロの家庭教師とは」考え続けた80年の人生…「ふくろう博士」古川のぼる氏

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【さらば愛しき人よ】
「プロの家庭教師とは」考え続けた80年の人生…「ふくろう博士」古川のぼる氏

「ふくろう博士」の愛称で親しまれた古川のぼる氏

 「ふくろう博士」の愛称と、テレビCMでの「やる気にさせます!」のフレーズは、多くの人の記憶に残っているだろう。日本初の家庭教師派遣システムを創案し、教育評論家としても活躍。自身が設立した「日本家庭教師センター学院」(東京都中野区)にはこれまでに、延べ約8万5000人がプロの家庭教師として登録してきた。

家庭教師を企業化

 昭和34年、埼玉県の自宅で私塾「和光勉強会」を開設した。運営は軌道に乗っていたが、塾帰りの子供が狙われた誘拐事件をきっかけに、親たちが子供を外出させなくなった。

 自身の塾も閑古鳥が鳴く中で目を付けたのが、大学生らのアルバイトとして考えられていた家庭教師の企業化だった。「親類のお兄さんやお姉さんに家庭教師を任せる家庭もあったが、成績が伸びなくても、保護者は親族だとなかなか言えない。そこで、ダメな教師はダメとはっきり言える“プロ”の家庭教師派遣システムを父は考えた」と長男の隆弘さん(45)。

 個人契約が主流だった当時、家庭教師を希望する保護者に、それぞれの子供たちに合った教師を派遣するシステムを構築。研修などを通じ、家庭教師の質の向上にも努めた。40年代には自宅を担保に入れて東京に進出。55年、池袋に本部を移転し、自身が広告塔となってテレビCMにも出演した。

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