産経ニュース

【日本の議論】「報道の自由」か「人身保護」か ジャーナリストの「シリア入り」をどう考えたらいいか

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【日本の議論】
「報道の自由」か「人身保護」か ジャーナリストの「シリア入り」をどう考えたらいいか

パスポートの返納命令書を掲げるフリーカメラマン、杉本祐一さん=2月12日、東京都千代田区の日本外国特派員協会

 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害事件を受け、外務省は、シリアへの渡航を希望していたフリーカメラマン、杉本祐一さん(58)=新潟市=に旅券(パスポート)の返納を命令した。「移動、取材の自由の侵害だ」と訴える杉本さんの支援者もいるが、「自己責任では済まない」「売名行為だ」と非難の声も。杉本さんを「国賊」とののしる匿名電話もあったという。報道の自由か、人身保護か-。危険地域への取材渡航の是非を考える。

旅券返納命令受けた杉本さん「外務省と最後まで戦う」

 「パスポートを失うということはフリーカメラマンの仕事を失うということであり、私の人生そのものが否定されるということ」

 2月12日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会。詰めかけた国内外のメディアを前に、杉本さんは厳しい表情で話した。

 杉本さんが会見で話したところによると、この問題は杉本さんのシリア取材計画を新潟の地元紙が記事化したのが発端だった。新潟県警や外務省が渡航中止を要請したが、受け入れなかったことから、7日に旅券返納命令が出された。「返納しない場合は逮捕する」と言われたという杉本さん。「どちらにせよ逮捕されてしまえば、パスポートは没収される」などと考え、返納に応じたという。

「ニュース」のランキング