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【映画オタク記者のここが気になる】「返還後の香港映画は中国の検閲恐れて時代劇ばかり」 日本人アクション監督が証言

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【映画オタク記者のここが気になる】
「返還後の香港映画は中国の検閲恐れて時代劇ばかり」 日本人アクション監督が証言

「異常な精神状態で臨んだアクションほど、訴えかけるんですよね」と語る谷垣健治氏=東京・千代田区(伊藤徳裕撮影)

「日本人が謝ったらおかしい」

 --香港の返還後、映画製作に変化はありましたか

 「最近、香港映画で面白いアクションってありましたか? 返還後、どうしても時代劇が多くなった。例えばラブストーリーも『私、友だちのお兄ちゃんに恋しちゃった』という話は一人っ子政策の中国ではあり得ない。現代劇を作るのが難しい一方、時代劇は有名な題材などに審査が下りやすい。中国による脚本の検閲があるんです」

 --どんな検閲があるのですか

 「例えば公安警察が銃撃戦で死んじゃいけないとか、社会的に影響を与えるもの。検閲にきちんとしたガイドラインがないので、こちらで自主規制する場合もある。『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(10年)では、台湾女優スー・チーが日本人の歌姫役だった。最後に道場で倒れながら『ごめんなさい』と言うセリフが『日本人が謝ったらおかしい』とか、主演のドニーがスー・チーをかかえて大通りを歩くシーンも『日本人を抱きかかえるのはおかしい』と削除された。映画を見た人に“物語がよく分からない”と言われるが、そりゃそうなりますよね」

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