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【誰が騙すのか(下)】「年寄りがカネを持ってて何の意味がある。俺たちがそのカネで経済を回してるんだ」うそぶく犯人

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【誰が騙すのか(下)】
「年寄りがカネを持ってて何の意味がある。俺たちがそのカネで経済を回してるんだ」うそぶく犯人

大阪府内の業者が設けた私設私書箱。30分程度で契約できる(一部画像処理しています)

 振り込め詐欺の主流は、今は「振り込め」ではない。警察の対策をすり抜けるように手口は変化。名前の由来となったATM(現金自動預払機)への「振り込み型」を抜いて、被害者から直接現金を受け取る「手交型」が最多となり、さらに現金を宅配便などで送らせる「送付型」が急増している。

 1月21日、埼玉県警が詐欺未遂容疑で逮捕した草加市の男(30)の私書箱には、少なくとも全国の男女約50人から、計3億3500万円の詐欺被害金とみられる入金が確認された。送付型の送り先として使われているのが、この私設私書箱だ。

 経済産業省によると、私設私書箱の開設に届け出や許可は必要なく、荷物を受け取る場所さえ整えばいい。郵便局の私書箱のように私書箱番号の記載がないため、実在する事務所などを装うことができる。

 県警生活安全企画課によると、平成25年は700件中24件(3・4%)だった送付型は、26年に1158件中97件(8・4%)に増加。手交型やATMの引き出し額に上限がある振り込み型より1回の被害額が大きく、被害者と接触しないため受け子が逮捕されることもない。

 状況を重く見た県警は昨年、私設私書箱オーナーの摘発に重点を置き、10月に初めて特殊詐欺事件で私書箱オーナーの男を逮捕。ただ、「『荷物を預かっただけ』としらを切られると関与を立証するのが難しい」という。摘発されたケースでは、私書箱内に、かけ子らとのやりとりを記したメモなどがあったことが立件への決め手となった。

 「高齢者がカネを持っていて何の意味がある。俺たちがそのカネで日本の経済を回してやっているんだ」

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