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【国際情勢分析】「日本を震え上がらせ、世界秩序を守る決意示す」…戦後70年、敵意むき出す中国

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【国際情勢分析】
「日本を震え上がらせ、世界秩序を守る決意示す」…戦後70年、敵意むき出す中国

 日本政府による尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化で反日デモが中国に吹き荒れた2012年、9月18日には瀋陽はもちろん、北京、上海、広東省広東など125以上の都市で反日デモが起きて数百万人が参加し、反日の機運がピークに達した。

注目される「安倍談話」

 そして12月13日。旧日本軍によるいわゆる「南京事件」の日だ。追悼式典の主催が昨年、江蘇省や南京市の地元当局レベルから国家レベルに“格上げ”されて「国家哀悼日」と位置づけられた。毎年「南京大虐殺記念館」で行われてきた式典に、昨年、初めて国家主席として演説した習氏はこう述べている。

 「中国を侵略した日本軍は南京に野蛮に侵入し、極めて残虐な南京大虐殺の惨劇を引き起こした。30万人の同胞が殺戮(さつりく)に遭い、無数の婦女が蹂躙(じゅうりん)し惨殺され、無数の児童が命を落として大量の財産が奪われた。中国を侵略した日本軍は、人間性を全く失った南京大虐殺の惨劇を自ら作り出した。第二次世界大戦の『三大惨劇』の一つだ」

 この昨年12月の習氏の演説をめぐって、菅義偉官房長官(66)は今月15日の会見で「被害者数を断定することは困難」とする日本政府の見解を中国側に伝えた、と明らかにしている。

 中国は8月15日の終戦記念日に安倍晋三首相(60)が行う「戦後70年談話」を見極めながら、火種をなお残す歴史問題で2015年の日本に、さらに政治的圧力を加えることになりそうだ。(上海 河崎真澄)

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