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【日本の議論】「違和感」か、「何が悪い」か 猥褻犯に警官「ロレックス弁償しろ」訴訟をどう見るか

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【日本の議論】
「違和感」か、「何が悪い」か 猥褻犯に警官「ロレックス弁償しろ」訴訟をどう見るか

埼玉県警の本部庁舎。同県警の警察官が、容疑者追跡中に腕時計が壊れたとして起こした民事訴訟が話題を呼んでいる=2月4日、さいたま市浦和区

 別の警察官は「公務災害の制度に見直すべき部分もあるのでは」と話す。通常の人身事故なら適用される保険も、不慮の事故ではなく犯罪など「故意」が絡む場合には、一般の保険の適用が認められないこともある。公務補償は治療費や物的損害はカバーしても、慰謝料までカバーしてくれるわけではない。

■変化する訴訟のあり方

 警察官が関わる訴訟では、警察官が民間人にけがを負わせた場合、行政だけでなく、警察官個人が連名で訴えられるケースも増えているという。県警内の保険制度の利用でも、弁護士費用をオプションとして加えるのを勧められることもある。

 裁判員制度の導入や、弁護士人口増加など、法曹界全体が推し進める「裁判をより身近に」という流れは確固としたものになっている。警察官が関わる訴訟もこうした訴訟のあり方の変化と無縁ではなく、今回の「ロレックス訴訟」も、その一端の発露とみることもできるのかもしれない。

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