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【土俵の群像】「唐突」だった横綱白鵬の審判部批判“なぜ”

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【土俵の群像】
「唐突」だった横綱白鵬の審判部批判“なぜ”

初場所の一夜明け会見で白鵬の「問題発言」が飛び出した=東京・墨田区(今井正人撮影)

 また、白鵬は敬愛する“師”の名を挙げて訴えた。「大鵬親方が45連勝して勝った相撲が負けになった。それからビデオ判定ができたんじゃないの。なのに(今回)ビデオ判定は何をしたのか」と。

 昭和44年春場所2日目。大鵬は戸田(のち羽黒岩)に敗れて連勝が「45」で止まった。大鵬より先に早く戸田の足が出た“世紀の誤審”とされるが、負けた大鵬は「ああいう相撲を取ったのが悪い」と泣き言はこぼさなかったという。

 15歳でモンゴルから来日し、14年間相撲道を突き進んできた男の心には不満が蓄積していたのだろうか。「引退してほしい人もいるんだろうけど、もう少し温かく応援してほしい」。たまりにたまった鬱憤を一気に晴らすかのように強い言葉を続けた。

 最高位に立った今も土俵を離れれば、穏やかな性格でファンを大切にする白鵬らしからぬ発言ばかりだ。

 そもそも審判部は角界の先輩にあたる親方衆が務める。白鵬の師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)がその職に就いていたこともあった。現役力士による勝負判定の批判は異例と言える。白鵬の発言に、審判部は真っ向から反論した。

 この勝負のビデオ判定を務めた審判委員の錣山親方(元関脇寺尾)と藤島親方(元大関武双山)はともに同体取り直しが妥当、と主張。「白鵬の右足甲がつくのは早かったが、稀勢の里も両足が浮いており、死に体。何度もスローで確認した」と錣山親方。藤島親方も白鵬の右足が先に返った点を認め、「あの一番に限らず、足の甲(の判断)は難しい」と語る。

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