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【経済インサイド】「失政」「天下り利権」バター不足で指摘される“きな臭い背景”

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【経済インサイド】
「失政」「天下り利権」バター不足で指摘される“きな臭い背景”

バターが品薄になり1人当たりの購入量を制限した大手スーパー=平成26年11月28日、東京都内

 関係者からは「政策でチーズを増産した結果バター不足を招いたとなると、農水省の失政とも判断されかねない」との指摘もあり、農水省は内心でおびえているとか…。

北海道以外で作ると損する?

 さらに生乳生産量の半分以上を加工用に出荷する酪農家に支給される「加工乳補助金」の存在も見逃せない。これは、生乳をバターや脱脂粉乳等などに利用した場合、全体で180万トンを限度に1キロ当たり12.8円が支給される補助金で、正式には「加工原料乳生産者補給金等暫定措置法」と呼ばれている。

 ただ、補助金の支給条件である生乳生産量のうち半分以上を加工原料用に出荷できる酪農家は、北海道のようにバターなどの加工工場が集中している地域にしか存在しないのが現状。つまりは北海道の酪農家のための補助金なのだ。

 鮮度が求められる生乳はすぐに加工しなければならない特性上、酪農家の近くに加工工場がなければバターは作れない。そんな地域は北海道にしかなく、それ以外他の自治体でバターを作れば価格競争力で圧倒的に不利になる。全国的にバター生産が行われない、こうした構造的問題が品不足を招いたとも指摘されているのだ。

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