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【日本の議論】「12時間連続勤務」「ノルマ達成できず罰金」学生追いつめる「ブラックバイト」凄惨実態 それでも辞められぬ“3つの理由”

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【日本の議論】
「12時間連続勤務」「ノルマ達成できず罰金」学生追いつめる「ブラックバイト」凄惨実態 それでも辞められぬ“3つの理由”

 大内教授が詳しく話を聞くと「バイト先で不可抗力で壊れたものを弁償させられた」「ノルマを課せられ、達成できないと給料から天引きされた」「12時間連続で働かされた」といった過酷な実態が次々明らかになった。「一見、学生が不真面目なように思えるが、本当に真面目な学生が『勉強したいのに休めない』と切実に訴えてくる。一昔前のバイトは気楽だったが、明らかに違うものになっていた」(大内教授)。

 大内教授がそんなアルバイトの総称として命名した言葉が「ブラック企業」になぞらえた「ブラックバイト」だ。「学生であることを尊重しないアルバイト。低賃金であるにも関わらず、正規雇用者並みの義務やノルマを課されたり、学生生活に支障をきたすほどの重労働を強いられる」と定義している。

 大内教授らが昨年行った調査では、アルバイト経験のある大学生2524人のうち、67%が「不当な扱いを経験した」と回答。「希望していないシフトに入れられた」(21%)▽「労働条件を書面で渡されなかった」(19%)▽「実際の労働条件が募集の際と違った」(18%)-などが上位を占めた。一方で、そのバイトを辞めたと回答したのは20%にとどまり、「何もしなかった」が半数に上った。

辞められない3つの理由は

 なぜ辞められないのか。大内教授によると、大きく3つの要因があるという。

 1つ目は親の経済的事情の変化だ。「親の所得が減ったことで一人暮らしの子供への仕送り額が下がり、その分をバイトで賄っている。多くの学生がバイトをやらないと生活が成り立たない」(大内教授)。

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