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【日本の議論】「12時間連続勤務」「ノルマ達成できず罰金」学生追いつめる「ブラックバイト」凄惨実態 それでも辞められぬ“3つの理由”

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【日本の議論】
「12時間連続勤務」「ノルマ達成できず罰金」学生追いつめる「ブラックバイト」凄惨実態 それでも辞められぬ“3つの理由”

 塾長の指示で苦手な英語も教えている。だが、教え方や答えが分からずに、生徒にばれぬようインターネットで調べたことも。アルバイトを辞めたいと思うが、塾長から「難しい問題を教えるだけでなく、モチベーションを上げさせるのも仕事だろう。今の中学2年生が卒業するまでは続けてほしい」と言われ、切り出せないでいる。

 1~2月は受験を控える生徒にとって重要な時期だが、ちょうど大学のテスト期間と重なり、「勉強時間が足りないし、必修の単位も落としそう。どうしたらいいんでしょうか…」(女子学生)。

 学生アルバイトを含めた労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」によると、塾講師のアルバイトをめぐる相談は増加しており「辞める場合は代わりの別の人間を連れてこい」と言われたケースや、「損害賠償請求訴訟を起こす」と脅されたケースも確認されている。 

バイトの弊害でゼミ合宿ができず

 中京大学国際教養学部の大内裕和教授(47)=教育学=が、学生アルバイトに“異変”を感じるようになったのは、7年ほど前からだ。ゼミ合宿の日程を決める際、1人の学生が「バイトは3カ月先までシフトが決まっているので先に延ばしてほしい」と言えば、別の学生は「1週間前に言い渡されるので、それまで予定が分からない」と主張。日程調整できず合宿が取りやめになったのだ。

 「バイトがあるので試験日程を変えてもらえないか」と言い出す学生もおり、実際に試験を休んで単位を落としたり、留年したりする学生も出始めた。

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