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【日本の議論】精神的不調による退職「13%」 特に「派遣」「契約」に多い“労務実態”  

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【日本の議論】
精神的不調による退職「13%」 特に「派遣」「契約」に多い“労務実態”  

精神的不調の経験者らは、業務内容やその量への配慮、日常的な声掛け…を望んでいるという(写真はコラージュ)

 「こんなはずじゃなかったのに…」。いつの間にか抱えてしまった精神的な不調がきっかけとなり、勤め先を退職せざるを得ない人が後を絶たない。休職して適切な治療を受けたとしても、社内制度の不備や周囲の無理解などが“再発”を呼び込んでしまう。精神的・肉体的に健康なまま働き続けられる人はむしろ少数ともいえる中、労使間をはじめ相互理解が求められている。(日野稚子)

退職者に目立つ派遣、契約

 精神的な不調で退職した人は13・3%で、就業形態別では派遣社員や契約社員は正社員より高い割合だった…。独立行政法人労働政策研究・研修機構(東京都練馬区)が昨年行った「第2回日本人の就業実態に関する総合調査」で、こうしたデータが明らかになった。昨年1~2月、20~65歳の男女4573人から回答を得たという。

 過去3年間で「落ち込んだり、やる気が出ない」など精神的不調を感じたことがある人は25・7%で、このうち76・5%が「通院治療無しで日常生活を送れる」状態と答えた。一方、通院治療を受けて日常生活が「送れる」状態の人は16・2%、「困難な状態」が3・3%。性別や世代での大差は見られなかった。

 このうち、雇用者として働いているときに不調を感じたと答えた894人にその後の仕事の状況を聞くと、「休職・通院せずに働いている」人が72・0%。「休職せず退職」(8・6%)、「休職を経て退職」(3・2%)、「休職、復職を経て退職」(1・5%)と、結局は退職した人の合計は13・3%。このうち正社員が12・6%に対し、派遣社員27・3%、契約社員21・6%、アルバイト19・9%、パート10・9%…となった。

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