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【映画と生きる】オダギリジョー演じる画家、藤田嗣治 “ねじれた日本の文化”照らし直す、小栗康平監督の新作

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【映画と生きる】
オダギリジョー演じる画家、藤田嗣治 “ねじれた日本の文化”照らし直す、小栗康平監督の新作

映画「FOUJITA」で藤田嗣治を演じるオダギリジョー (c)「FOUJITA」製作委員会

 「第一次大戦後の解放感にあふれたエコール・ド・パリの時代に、藤田が日本画的な手法で乳白色の裸婦を描いて見事に売れた。片や大東亜戦争の聖戦遂行の中で、画壇のトップに上り詰めていた藤田が極めて古典的な西洋の歴史画のような陰影の濃い絵を描いた。いろいろなことが強くねじれて絡み合っていて、そこがとてもおもしろいなと思っている。それは現代の課題でもあって、僕らもねじれを抱えてはいないだろうか。藤田を手がかりにして日本の文化を照らし直すという形にできたらと思っています」

 ☆ ☆ ☆

 さらに小栗監督は、1920年代のヨーロッパと1945年ごろの日本という全く異なる文化と背景を、映画という一つの独立した時間の中で見ることに意味があると強調する。

 「僕らがパリに旅行で行って、美術館を巡ったり教会に行ってオルガンが鳴るのを待っていたりして、やっぱりパリはいいなと感じるものは、映画のように独立した同一の時間の中で体験したものとは違う。同一の時空間の中に引き込んで異なるものを見ることができるのは、映画の特権だろうと思うんです。それは今度の企画の一番大きなところかなと思っています」

 昨年秋には1カ月間、フランスロケも行ったが、映画という産業への社会的認知の違いには戸惑いも多かった。中でも労働者の権利については大いに苦労したが、いざ撮影が始まればそこは映画人同士、何の支障もなく進んだと認める。

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