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【家康改葬(3)】人生変えた小田原 秀吉による江戸幽閉を逆手に東国支配固める

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【家康改葬(3)】
人生変えた小田原 秀吉による江戸幽閉を逆手に東国支配固める

東国の雄・北条氏の拠点だった小田原城。家康は小田原攻めの際、秀吉から江戸への移封を告げられた=神奈川県小田原市

 一介の浪人から身を起こした北条早雲に始まり、戦国時代に相模を中心として約100年間にわたって繁栄を極めた北条氏。神奈川県小田原市中心部の高台に立つ小田原城は、復元ながら往事の栄華をしのばせる威容をたたえている。

 徳川家康の御霊を奉じた大行列は久能山を出発した後、善徳寺(静岡県富士市)、三島(同県三島市)を経て小田原に到着した。江戸時代に編纂(へんさん)された地誌「新編相模国風土記稿」には、小田原城滞在の記録が残っている。

 小田原は家康にとって、人生の転機となった場所だった。江戸幕府の公式記録「徳川実記」によると、天正18(1590)年、豊臣秀吉が大軍を率いて北条氏を滅ぼした「小田原征伐」に参加した家康は、北条氏の後釜として関東に領地替えするよう秀吉から告げられた。

 当時、家康の支配地域は東海地方を中心に5国に及んでいた。関東移封(いほう)により秀吉配下の大名の中で最大の領土を得たが、本拠地を離れることになった。背景には、伸長する家康を関東に封じ込めようという秀吉の思惑があった。

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