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【トレンド日本】映画『海月姫』原作、漫画家「東村アキコ」さん “オタク女子”へ「ここは絶対譲れない」モノ作りを

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【トレンド日本】
映画『海月姫』原作、漫画家「東村アキコ」さん “オタク女子”へ「ここは絶対譲れない」モノ作りを

東村さんが一番思い入れのあるキャラは蔵之介。「自分の息子と重なって、今の生活がこの子にどう影響するのかなと考えます」(早坂洋祐撮影)

 クラゲ好きの月海にも、東村さん自身の体験が反映されている。宮崎市に住んでいた中学生の頃、鹿児島の水族館でクラゲに魅せられ、高校の美術部ではクラゲの絵を制作したという。

劣等感抱えつつ“強い”オタク女子

 月海も尼~ずも劣等感を抱えているが、そのこだわりや意志の強さは魅力でもある。「私が描くオタクは、美術部や漫画研究会にこんな人いたなという人たち(笑)。サッカー部とか生徒会とか、そういう子たちの中には入れない。でも将来、サッカー部の子が着る服をオタクの子が作る、そういうところに人生の面白さや喜びがあると思うんです」

 月海は、舞台女優だった母の影響でファッションの世界で生きたいと願う蔵之介に見いだされ、クラゲから着想したドレスを作り、その売り上げで天水館を買い取ろうと奮闘する。「海月姫はファッション漫画でもあるんですが、ファッション関係の人ってすごくオタク気質。漫画家もそうですが、職人かたぎで『ここは絶対譲れない』というものがないと、モノ作りはできない。それを月海にやらせたかった」

 楽園だった天水館の危機は、尼~ずたちの転機になる。それぞれが目を背けてきた自身と向き合い、少しずつ成長してゆく。

画面が多少白くても「疾走感」がいい

 東村さんは23歳でデビューし、現在は少女誌から青年誌まで幅広く活躍。情報誌「このマンガがすごい!2015」で、ベスト10に2作がランクインする売れっ子だ。作品に共通するのは、ユーモアとぐいぐい引き込むストーリーの躍動感。「気負いがなくて、勢いで描いているから。描き込むことで画面が止まるくらいなら、多少(画面が)白くても疾走感がある方がいい。それが嫌いな人もいるとは思うんですが、キャラが止まらずに動いているようにしたいんです」

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