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【千葉の議論】「道路壊れた」「ヘビ出た」…街走り回った松戸市「すぐやる課」の45年

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【千葉の議論】
「道路壊れた」「ヘビ出た」…街走り回った松戸市「すぐやる課」の45年

元市長・松本清氏の書は、すぐやる課の45年間変わらぬ指針だ=松戸市役所

SOSで職員急行

 市民からのSOSで職員が急行するスタイルは45年間変わらない。だが仕事の内容は少しずつ変化している。発足当時はU字溝が壊れている、道路に穴があるなど土木・清掃関係が9割。雨が降れば道路に水があふれる人口増にインフラ整備が追いつかない状況が目に浮かぶ。

 当初は「その他」要望に分類されていた、スズメバチの巣除去など動物関係が増えたのは平成5年ごろだ。5年度受理件数は439件、11年度には1千件を突破。現在は土木・清掃とほぼ同数だ。

 ほとんどは「ハチをなんとかしてほしい」の要望だが危険なスズメバチは4分の1ほどだ。蜜蜂などの場合は花の授粉を助ける益虫としての役割や、そっとしておけば危険が少ないことを説明する。

 ハクビシンや特定外来生物のカミツキガメ撤去の要望は専門部署に取り次ぐ。「カラスが危険だ」という要望も多い。子育て中のカラスは気が荒いが法律で駆除はできず、見守って落ち着くのを待つ。アオダイショウも捕獲して離れた場所に放すという。

なんでもやる?

 開設当初は結婚相談まであったという。「すぐやる」を「なんでもやる」と取り違えている市民はまだ多いという。問題解決のため市民を手伝うのが目的だから「部屋掃除」は断る。一方で「溝に鍵を落とした。蓋が重くて上がらず捜せない」の要望には応える。

 山野春香さん(24)と安孫子裕樹さん(21)は市職員になり最初の配属先が「すぐやる課」という若手だ。市外出身の2人は「松戸市役所で働くならここ」の希望がかなったという。

 「いつも市民の近くで仕事ができてうれしい。他の部署に引き継ぐ仕事も多く、ここでは市の仕事が見渡せる。この経験は将来に生かせる」と山野さん。

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