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【日本の議論】中国「反日」で立ち消えそうな仙台「パンダ誘致」…ここまでの“外交カード化”に反発強まる

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【日本の議論】
中国「反日」で立ち消えそうな仙台「パンダ誘致」…ここまでの“外交カード化”に反発強まる

八木山動物公園にパンダが来た場合にパンダ舎を建設する予定の入り口付近。ただ、実現は厳しい状況にある=仙台市太白区

 進まぬ交渉の中、誘致案に反対する意見も出た。市民団体「仙台にパンダはいらない仙台市民と宮城県民の会」の及川俊信代表は昨年12月、市議会へ誘致中止を訴える請願書を提出した。最終的に市議会で不採択が決まったが、市議会内部でも超党派でパンダ誘致について疑問をもつ議員もいるという。及川代表は「パンダが政争の具になっている」と訴えた。中国共産党の機関誌「人民日報」の国際版「環球時報」では昨年1月7日に、尖閣諸島の領有権の主張を理由に、仙台市へのパンダ貸し出しを否定的に報じていることなども問題点に挙げ、「仙台市が誘致を継続することで、中国がパンダを政治的・外交的な手段として利用していることに加担することにつながるのでは」と危惧する。

 ジャイアントパンダは絶滅危惧種としてワシントン条約で保護されている。条約では商業取引を原則禁止しており「復興のシンボル」「観光への波及効果」などは理にかなっていないと指摘する。

 もちろん市当局も条約の存在は承知しており「誘致は繁殖・研究目的で、他の効果は付随的なもの」と反論。一方、日中の外交問題については「そもそも議論が始まっていないので、関連はわからない」とした。

「終わった話かと…」市民も困惑 パンダは来るの?

 そもそも、市民はどう感じているのか。同市青葉区の女子大生(23)は「まだ計画は続いているんですか?終わった話だと思っていた」と驚く。23年末の日中首脳会談以降、具体的な話はないため、市民からすれば「過去の話」になってしまっていた。

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