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【日本の議論】不認可「幸福の科学大学」騒動今も…まもなく完成する巨大キャンパス、地元は「幸福の科学村になってしまう」と警戒

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【日本の議論】
不認可「幸福の科学大学」騒動今も…まもなく完成する巨大キャンパス、地元は「幸福の科学村になってしまう」と警戒

竣工間近のハッピー・サイエンス・ユニバーシティの校舎、奥にはピラミッド型の礼拝堂が見える=平成26年12月19日、千葉県長生村(山本浩輔撮影)

「幸福の科学の村」になる?

 このような経緯を経て、この土地は宗教法人から学校法人に寄付され、大学建設が進んだ。

 25年3月には、村内で「幸福の科学大学建設にかかる意見交換会」が開催された。出席した地元住民らからは「大学ができると、『幸福の科学の村』になるのではないか」といった不安の声が聞かれたという。

 村議会は、幸福の科学大学の不認可を求める請願が100人の署名とともに村議会に提出されたことを受け、同年6月、文部科学大臣のほか、高等教育局企画課などに対し、「幸福の科学大学(仮称)の設置認可について慎重な対応を求める意見書」を提出することを全員一致で可決した。

 村の人口は1万4千人余り(平成26年12月1日現在)。大規模な施設と計画に対して、このように戸惑いが広がっているが、肯定的な受け止めをしている有力者もいる。幸福の科学が出版する雑誌「Liberty(リバティ)」11月号には、地元商工会幹部の「『人間幸福学部』ができ、住民の心が豊かになり人生が楽しくなればうれしい。一日も早い認可を望んでいる」とのインタビュー記事が掲載されている。

 大学は不認可となったが私塾として開かれることについて、別の村議は「宗教色がより強くなるのではないか」と懸念を示す。村に住む60代の女性は「なんで長生なのか。よく分からない」と話した。

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