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【日本の議論】「朝鮮人追悼碑訴訟」政治的発言繰り返した“約束違反の表現の自由” 裁判所は断固とした判断示せるか

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【日本の議論】
「朝鮮人追悼碑訴訟」政治的発言繰り返した“約束違反の表現の自由” 裁判所は断固とした判断示せるか

遊歩道付近に設置された朝鮮人追悼碑。この前で集会が繰り返された=群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」

表現の自由は無限か

 そもそも憲法21条で保障されている「表現の自由」は、どんな状況下でも適用されるものなのだろうか。八木教授は「表現する場所によっては制約を受けることがある」と指摘し、「たとえば、駅構内で政治的なビラを配ることについて、『公共の福祉』という考えで制限もできる。表現の自由は絶対無制限に保証されたものではない」と話す。

 それは、不特定多数が利用する県立公園にも当てはまるだろう。政治色のある碑の存在が表面化したことで、「憩いの場にあるべき施設ではない」と考えることは、公共の福祉の観点から自然な流れともいえる。

 八木教授は、守る会の集会について、「自分の家でやれば誰も文句は言えない。県の施設でやるから問題なのだ」と指摘する。

人の家に許可無く物を置けますか?

 また、この追悼碑問題を考えるうえで、八木教授は話を「単純化」することで分かりやすくなると語る。たとえば、こんな具合だ。

 人の家に条件付きで何か物を置かせてもらう。あるとき、その条件に申請者が長年違反していたことが発覚し、どかすように言われる。その際に「これまで言ってこなかったのに、急に注意されてもどかせない」と主張する-。

 八木教授は今回の追悼碑問題と本質は同じとし、「守る会の集会をきちんと見ていなかった県の姿勢にも問題があるとはいえるが、過去を調べてみたら繰り返しそういう行為(約束違反)をしているということであれば、悪質とみなして『碑を撤去』という決定を下すのは理屈が通っている」と強調する。

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