産経ニュース

【日本の議論】「朝鮮人追悼碑訴訟」政治的発言繰り返した“約束違反の表現の自由” 裁判所は断固とした判断示せるか

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【日本の議論】
「朝鮮人追悼碑訴訟」政治的発言繰り返した“約束違反の表現の自由” 裁判所は断固とした判断示せるか

遊歩道付近に設置された朝鮮人追悼碑。この前で集会が繰り返された=群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」

 群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑をめぐり、県が下した設置更新不許可決定の取り消しなどを求め、碑の設置者「追悼碑を守る会」が前橋地裁に起こした裁判は、第1回口頭弁論が来年2月4日に行われることが決まった。県は碑の前で行われてきた守る会の集会で、政治的発言が繰り返されたことから不許可としたが、守る会は「表現の自由がある」などとして反論している。守る会の主張は果たして受け入れられるのか。口頭弁論を前に、麗澤大学の八木秀次教授(憲法学)の見解を交えながら検証した。

裁判の争点は…

 この問題を検証する上で重要になってくるのが、平成16年に碑が設置された際に、県と守る会が交わした一つの約束(設置条件)だ。それは、「政治的、宗教的行事および管理を行わない」。設置する碑に政治色、宗教色が出てしまうと、県立公園という中立的な場にはふさわしくないという考えからだ。

 守る会は碑を設置した16年から24年まで毎年碑の前で追悼集会を開催していた。その中で政治的な発言があったとして、県は設置更新を不許可とした。県がこれまで確認した同会関係者の発言は、「碑文に謝罪の言葉がない。今後も活動を続けていこう」▽「強制連行の事実を全国に訴え、正しい歴史認識を持てるようにしたい」▽「戦争中に強制的に連れてこられた朝鮮人がいた事実を刻むことは大事。アジアに侵略した日本が今もアジアで孤立している。このような運動を群馬の森からはじめていく」-などがある。

 裁判では、守る会が「政治的、宗教的行事および管理を行わない」という設置許可条件にどの程度違反し、集会での発言にどの程度悪質性があったか▽発言は守る会が主張するように「表現の自由」として認められるのか否か▽追悼碑が本当に県立公園にあるべき施設なのか-などが争点になりそうだ。

このニュースの写真

  • 「朝鮮人追悼碑訴訟」政治的発言繰り返した“約束違反の表現の自由” 裁判所は断固とした判断示せるか
  • 「朝鮮人追悼碑訴訟」政治的発言繰り返した“約束違反の表現の自由” 裁判所は断固とした判断示せるか

「ニュース」のランキング