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【走り出す日本力】社会構造すら変える「新技術」 技術力こそが日本の生命線である

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【走り出す日本力】
社会構造すら変える「新技術」 技術力こそが日本の生命線である

報道陣向け試乗会で、500キロで走行するリニア新幹線。13年後の開業が待ち望まれている=昨年9月、山梨県内の実験線(鴨川一也撮影)

 「社会構造そのものを変えるインパクトがある」

 世界に先駆けて昨年12月発売されたトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)。その発表会で加藤光久副社長はこう述べ、水素で走るクルマの登場が「新たな産業を育て雇用を創出し、日本の国際競争力を高める」と明言した。

 国土が狭く、資源も少ない日本。そんな資源小国が戦後、驚異的な経済成長を遂げたのは、世界が感嘆する新技術を生み出し、新たなサービスを提供してきたからだろう。バブル崩壊後、デフレ経済から抜け出せず、世界における日本の存在感は低下したが、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」により日本経済は再起動し、かつての力強さを取り戻しつつある。

 FCVをはじめ、リニア新幹線、次世代国産ジェット機「MRJ」、はやぶさ2、再生医療…。これらはすべて単なる新技術ではない。産業や社会の構造までも変えてしまう可能性を秘めた“スイッチ”だ。

 日本の技術力復活は、技術貿易の数値からも見て取れる。総務省によると、平成25年度の特許使用料などの「技術輸出」による受取額は2年連続で増加。輸出から輸入を差し引いた技術貿易収支は2兆8174億円の黒字と過去最高を更新した。

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