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【サッカー通信】変貌したドイツ W杯制したのは「データ」の力だった

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【サッカー通信】
変貌したドイツ W杯制したのは「データ」の力だった

決勝でアルゼンチンを延長戦で破り、24年ぶり4度目のW杯制覇を果たし、歓喜するドイツ代表の選手たち=7月13日、マラカナン競技場(吉沢良太撮影)

 素早いパス回しには、出し手の強い意識と同時に、パスコースを生み出す受け手も不可欠。1秒を切る速度で選手間をパスが行き来するには相手の網にかからない多くのパスコースが必要で、たった1つの数字を改善した結果、個々の選手の位置取り、互いの連係が高まったといえる。

 ■かつては野球も

 野球の世界では、米大リーグのアスレチックスが初めてデータのよるチーム作りを持ち込んだ。スカウトらの経験や勘に頼らず、例えば安打や四球、死球を同等に考えて「出塁率」などとした指標をもとに、必ずしも評価が高くない選手を集めて地区優勝を果たすなどの好成績を挙げた。

 限られた資金で強いチーム編成を実現したケースは2003年に出版されたマイケル・ルイスの著作「マネー・ボール」で話題となり、11年には映画化もされた。現在ではレッドソックス、ヤンキースなど大リーグを代表する強豪もデータによるチーム編成を行っているとされている。

 ブラジルW杯ではデータを参考にチーム作りを行ったドイツが結果を残した。大会期間中は、国際サッカー連盟(FIFA)のホームページなどで、各選手の走行距離やパス本数など詳細なデータが提供された。

 野球のチーム編成とは活用方法が違うものの、客観的なデータを見ることで、走っていないように見える選手が長い距離を動いていることに気づくことはある。サッカーでのデータ活用は加速度的に増えていくだろう。

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