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【サッカー通信】変貌したドイツ W杯制したのは「データ」の力だった

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【サッカー通信】
変貌したドイツ W杯制したのは「データ」の力だった

決勝でアルゼンチンを延長戦で破り、24年ぶり4度目のW杯制覇を果たし、歓喜するドイツ代表の選手たち=7月13日、マラカナン競技場(吉沢良太撮影)

 2014年、サッカー王国・ブラジルでワールドカップ(W杯)を制したのはドイツだった。小気味いいパス回しで相手を振り回した姿は、大柄な男たちが力強くピッチを駆ける従来のドイツの印象とは一線を画すものだった。詳細なデータを駆使し、プレー改善を積み重ねたことが「変身」につながった。野球界ではかつて、米大リーグのアスレチックスがデータ重視のチーム編成で強豪となり、現在は多くの球団がその後を追っている。サッカー界にもデータの波が迫っている。

 ■データの活用

 ドイツは自国開催だった2006年W杯で3位に終わった。データによるチームの改革はその直後に始まった。現在も指揮を執るレーウ監督が就任し「選手のボール保持時間を最小化する」という目標を掲げた。

 できるだけ速く味方にパスをつなぐ動きを繰り返せば、敵がマークや守備陣形を整える時間は必然的に短くなる。結果的に、相手の守備網を簡単にかいくぐってゴールに迫ることができる。この考えがブラジルで花開いたともいえる。

 世界を代表するドイツのIT企業「SAP」の協力でデータの提供を受け、ブラジルW杯まで選手にボールを素早く離す意識を伝え続けた。SAPが講演や商品説明会などで明らかにしたところでは、06年当時、選手がボールを持ってから離すまでに平均2.8秒を要していた数字は、10年南アフリカW杯で1.1秒に短縮、今大会前は1秒を切っていたという。

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