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【経済インサイド】迷走するブラック批判「ワタミ」…価格引き上げから一転「値下げ」断行、後手後手の悪循環

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【経済インサイド】
迷走するブラック批判「ワタミ」…価格引き上げから一転「値下げ」断行、後手後手の悪循環

 「和民」では380円のお通しを300円に、450円のサワー・ハイボールを390円に下げる。また、「わたみん家」では、450円の生ビールを399円とするほか、焼き鳥なども値下げする。特別なメニューの追加ではなく、定番のコロッケやアジフライなどを割安な価格で提供し、「おいしさと価格にこだわる」(清水社長)という。

 だが、値下げはしても「客単価は下げない」(清水社長)という。商品価格は下げるが、これまでより1~2皿多く注文してもらえば、客単価は維持できる、との戦略だ。結局、デフレ脱却に向けたワタミの戦略は、わずか半年でついえた形となった。

場当たり対応、高まる不信

 ワタミの方針転換は成功するのか? 周囲の見方は懐疑的だ。

 「女性客や家族客を増やして、今までの居酒屋からイメージチェンジするタイミングだったのに、また。元に戻ることを選び、不安に感じる」(証券アナリスト)、「今回の方針転換は、消費者の値ごろ感を把握した値下げというよりは、価格帯を上げたけど成果がすぐに出ないので、今度は下げてみようという場当たり感が強い。食品の値上げ表明が相次いでいる中、時代の流れに逆行している」(外食産業首脳)と、業界からは厳しい意見が相次ぐ。

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