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【開発ヒストリー】快適とは真逆“究極のアナログ車”トヨタ「ランクル70」が若者の心つかんだ理由

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【開発ヒストリー】
快適とは真逆“究極のアナログ車”トヨタ「ランクル70」が若者の心つかんだ理由

復活したトヨタ自動車のランクル70

 トヨタ自動車が1年間限定で10年ぶりに復活させたスポーツ用多目的車(SUV)「ランドクルーザー」の70シリーズ(通称ランクル70)が好調だ。8月25日の再発売から3カ月たった11月末時点の受注数は約5600台に上り、販売目標(月200台)の10倍近いペースで売れている。快適さを犠牲にしてでも耐久性、走破性を徹底的に追求した武骨な姿が、従来の熱狂的ファンに加えクルマ離れが進む若者たちの心をもとらえている。

受注台数は販売目標の約10倍

 「うわぁ、すごいぞ。このクルマ」。平成24年4月、愛知県豊田市にあるオフロードコース「さなげアドベンチャーフィールド」に、豊田章男社長の声が響いた。この日、トヨタの役員を集めたランクルシリーズの試乗会が開かれ、急斜面やぬかるみなどの悪路をものともしない屈強な走りに歓声が上がった。

 試乗会を企画した開発責任者の小(こ)鑓(やり)貞嘉チーフエンジニアは頃合いを見計って切り出した。「16年に販売終了した70の発売30周年が26年に来ます。もう一度(ラインアップに)戻せませんか?」。既にランクルファンとなっていた役員たちから反対意見は出なかった。小鑓氏は心のなかでガッツポーズをした。

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