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【金正日】「地球10周分疾走」隠されたハイテク専用列車内 「3万4千キロ」空の旅の謎

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【金正日】
「地球10周分疾走」隠されたハイテク専用列車内 「3万4千キロ」空の旅の謎

金日成、金正日父子の銅像に向かって頭を下げる市民ら=16日、平壌の万寿台の丘(共同)

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞によると、金正日(キム・ジョンイル)総書記が「人民の現場」に赴く視察は「1647回、延べ39万8千キロ」に及んだ。ほぼ地球10周分に相当する。一方で、視察に用いた専用列車は外からの襲撃を想定した「鉄壁」の作りで、内装も人民の生活とは隔絶したものだった。

 金総書記らの遺体が安置された平壌の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿には、遺品の数々が展示され、大理石の壁に埋め込まれた銅版も目にする。その1枚には、外国を「列車訪問された距離、6万4千キロ」と刻まれている。

 長大な距離の視察や外遊で用いた専用列車は17両編成で、「太陽号」とも呼ばれる。旧ソ連の指導者スターリンから金日成(イルソン)主席に贈られた。外見は古く見えるが、実際は米国などの衛星からの追跡を逃れるため、赤外線を吸収する特殊コーティングが施され、防弾鋼板で補強、窓は防弾ガラスとなっている。

 内装も絶えず最新式の装備で改良を重ねてきた。金総書記がよく使う3車両は、大理石のような材質の床に世界最高級の家具を備えつけ、電子地図モニターやテレビ、パソコン、電話といった機器は衛星回線とつながっているという。

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