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【経済インサイド】いまどき起業家気質「出世やお金、いりません」淡々の不思議

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【経済インサイド】
いまどき起業家気質「出世やお金、いりません」淡々の不思議

nanapiの古川社長は、サービス拡大を最優先するため、KDDIの傘下入りを決めた

 病児保育サービスに特化したNPO法人、フローレンスの駒崎弘樹代表理事は1979年生まれ。リサイクル可能な素材や、児童を労働に使っていない鉱山の素材を使った「エシカルジュエリー」を製作・販売するHASUNAの白木夏子社長は81年生まれだ。社会起業家の増加は世界的傾向とはいえ、経済の低迷や社会の混乱に直面する日本では、閉塞感(へいそくかん)を自ら打破したいと考える若手起業家が特に多いとされる。

 日本ではこれまで、孫正義ソフトバンク社長(57年生まれ)に代表される「第1世代」や、60~70年代生まれの「第2世代」がベンチャーの世界をリードしてきた。第2世代には、三木谷浩史楽天会長兼社長(65年生まれ)や熊谷正寿GMOインターネット会長兼社長(63年生まれ)、藤田晋サイバーエージェント社長(73年生まれ)がいる。

 マネーフォワードの辻社長は「支援態勢がなかった上の世代はかなりの覚悟が必要だったろう」と評価する半面、「下の世代は僕から見ても淡々としているようには感じる」と話す。

日本を変える力を秘める

 もっとも、淡々としていることを草食系と呼ぶのは早計のようだ。ネット大手のBEENOS(ビーノス)でベンチャー支援を担当する伊藤直(なお)取締役は「支援が充実してきたこともあり、現実をしっかり見て、夢を実現するための近道を吟味するようになっただけ」と、そうした見方を否定。「彼らには日本を変える力がある」と期待を寄せる。(井田通人)

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