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【晴れぬ霧 政治資金規正法を考える(上)】「収支操作、どこの事務所でも」架空の領収書で調整、ペーパー会社に献金迂回…選管も監査人も形式チェックで穴だらけ

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【晴れぬ霧 政治資金規正法を考える(上)】
「収支操作、どこの事務所でも」架空の領収書で調整、ペーパー会社に献金迂回…選管も監査人も形式チェックで穴だらけ

 「法人側の税務申告や決算と付き合わされたら偽装はバレる。しかし誰もそこまでチェックしていない」

 さらに、男性はその他の収支操作の方法として、収入額や支出額を改(かい)竄(ざん)する▽いつでも使える架空の領収書で調整する▽献金を迂(う)回(かい)させるペーパー会社を設立する-などを挙げた。

 別のベテラン秘書も「報告書の提出先である役所は、表面上の計算が正しいかどうかしか見ない。役人は政治家のあら探しは絶対しない」と豪語した。

 このほかにも、取材に応じた複数の秘書が収支調整に携わった経験を告白。虚偽記載が横行する永田町の実態をうかがわせた。

 実際、収支報告書のチェック態勢は穴だらけだ。

 報告書の提出先となる総務省や各都道府県選挙管理委員会の担当者は「書式や記載の不備などは形式的にチェックするが、収支の適切性まで踏み込んで調べる権限はない」と口をそろえる。

 国会議員に関係する政治団体については、平成21年分の報告書から弁護士や税理士らによる監査が義務付けられた。政治とカネ問題への対処が狙いだったが、実効性には疑問符がつく。

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