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【みちのく見聞録】「短命県」返上へ 青森県が勧める健康アップ作戦とは… キーワードは魚介だしと野菜

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【みちのく見聞録】
「短命県」返上へ 青森県が勧める健康アップ作戦とは… キーワードは魚介だしと野菜

 男女とも平均寿命が全国最下位の青森県。喫煙、飲酒、運動不足など、短命の要因はさまざまあるが、生活習慣病の予防と健康な体づくりに、まずは食生活の改善からと、県は今年度から野菜や魚介類のだしのうま味を活用して減塩を推進したり、野菜の摂取量アップを呼びかけるなどの取り組みを始めた。“短命県”のレッテル返上に行政も本腰を入れ始めた格好だが、「笛吹けど踊らず」では何の解決策にもならない。大事なのは何より県民一人一人の意識改革だ。(福田徳行)

 平均寿命を左右する要因の一つの生活習慣病の予防に減塩は不可欠。そこで、県は塩分を減らす方法として、だしのうま味を生かすことに着目。幸いにも青森県は山林と三方を海に囲まれ、だしの素材となる農林水産物が豊富な土地柄。これを生かさない手はないというわけだ。

 農林水産物の販売・加工業者や栄養士などを交えて、学校給食用と家庭用のだしパックを開発するほか、社員食堂などにもだし活用を呼びかけていく。県総合販売戦略課は「少しでも健康寿命、平均寿命の延伸につなげたい」と意気込む。

 こうした行政の取り組みに呼応するかのように、民間も動き出した。全国に約1千人いる「だしソムリエ」の1人で、青森市内のそば店に勤務する奥村雅美さんが主婦らを対象においしいだしの取り方の講座を開いている。奥村さんは「仕事柄だしの重要性を実感している。だしで減塩とだしを上手に使ったおいしい料理を広めていきたい」と話す。

 減塩対策の一環として、だし活用に続き、“健康アップ作戦”の第2弾は野菜摂取の意識を促す取り組みだ。厚生労働省の平成24年国民健康・栄養調査によると、青森県内の成人の1日当たり野菜摂取量は男性が296グラムで全国23位、女性は292グラムで同14位と、厚労省が呼びかけている350グラムを下回っている。

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