記事詳細
【ガンダムの魅力】
ガンダム「逆襲のシャア」音楽・三枝氏が語る「ガンダムの魅力は人間の真実が描かれているから…」
サウンドトラック「『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』完全版」(通常盤)のジャケット
アニメ「機動戦士ガンダム」は今年、テレビ放送開始から35周年を迎えた。その映画版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(昭和63年公開)の音楽を中心に据えたコンサートが12月2日、開かれる。映画音楽を担当した作曲家、三枝成彰(さえぐさしげあき)(72)が企画した公演で、タイトルは「三枝成彰 映像音楽の世界」。ガンダムが今も根強い人気を集める理由について、三枝は「善と悪が交錯するなど人間の真実の姿が描かれているアニメだから」と指摘した。(竹中文)
ティンパニーの不規則な音により、「不安な物語の始まり」を感じさせる。「逆襲のシャア」の音楽「メイン・タイトル」の出だし部分だ。その後、トランペットが高らかに主軸のメロディーを奏で、バイオリンのぬくもりのある音色が寄り添う。その音がやむと、胡弓がゆったりと地べたをはうような音色を響かせる。「トランペットの華やかな音色は進撃するイメージで書きました。胡弓は正義の中にも陰謀があるという表現をしています」と話す。
過去に「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」と「機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)」の音楽も手掛けた。「逆襲のシャア」はガンダム3作目で、物語を熟知している時期に書いた。「『悪だと思っていたことは実は正義かもしれない。正義だと思っていたことは悪かもしれない。その善悪は歴史が決める』。そんなガンダムのメッセージに気づいたのは、携わった作品を見たときです。現実味のある人生を描くのがガンダムの魅力だと思います」

