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【日本の議論】「黙秘」は正義か、合理的か…可視化時代「黙秘は武器になる」という日弁連戦術は本当か

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【日本の議論】
「黙秘」は正義か、合理的か…可視化時代「黙秘は武器になる」という日弁連戦術は本当か

「デメリットにも」

 一方、複数の検察幹部は、黙秘が過度に使われる風潮に懸念を示し、黙秘が容疑者にデメリットとなる可能性もあると指摘する。

 ある検察幹部は「容疑者が黙秘すると、被害者側は『反省していない』と感じて処罰感情が強まる。処罰感情は求刑に盛り込まれ、より刑罰が重くなる可能性がある」と話す。

 別の検察幹部も「黙秘では、仮に容疑者に有利な事情があっても把握できない。そのため、本来は不起訴で済む事案が起訴に至る場合もある」と明かした。

 さらに黙秘事件では、犯罪立証のための証拠が膨大化・複雑化し、裁判の長期化や国選弁護費の増大が起きる▽取り調べや裁判の持つ真相解明機能が損なわれる▽保釈が認められにくくなる-などの恐れを指摘した。

 ある検察幹部は「そもそも取り調べの可視化は、弁護士会が『密室では供述の改竄などが行われる恐れがある』と主張して強力に働きかけて実現させていった面もある。可視化されて供述の改竄などは起きようもないのに、『いざ可視化が実現されたら黙秘で』というやり方は納得いかない」と本音を口にした。

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