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【日本の議論】「黙秘」は正義か、合理的か…可視化時代「黙秘は武器になる」という日弁連戦術は本当か

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【日本の議論】
「黙秘」は正義か、合理的か…可視化時代「黙秘は武器になる」という日弁連戦術は本当か

 「黙秘します」-。容疑者の取り調べを描いたテレビドラマや映画で目にすることもあるシーンだが、現実の取調室でもそんな光景が増えそうだ。刑事事件での取り調べの録音・録画(可視化)が拡大する中、「黙秘権」を積極的に活用しようとする動きが弁護士の間で広まっている。日本弁護士連合会(日弁連)は、弁護士に黙秘の効果的な使い方をレクチャーする研修を全国で開催。歩調を合わせるかのように、司法雑誌も黙秘に関する特集を組んだ。ただ、検察側はこうした動きを懸念。識者は弁護・検察側の相互理解の必要性を訴える。“トレンド化”しつつある黙秘戦術は司法をどう変えてゆくのか-。(小野田雄一)

背景に可視化拡大

 日弁連は研修「可視化時代の下での刑事弁護~取調べ録画と捜査・公判における弁護活動」を今年1月にスタート、10月末までに全国の弁護士会で17回開催した。研修では「黙秘を原則としつつ、個別の事情を考慮して黙秘を解除するか検討する」などの戦術が紹介されている。

 季刊の司法雑誌「刑事弁護」(現代人文社)も今秋号で、「黙秘が武器になる」と題した特集を掲載。黙秘の人権的根拠やノウハウ、弁護士による対談などを60ページ超にわたり紹介した。

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