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「貧乏でも打つ手はあります」…『夕張再生市長』に財政破綻の街の秘策を聞く

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「貧乏でも打つ手はあります」…『夕張再生市長』に財政破綻の街の秘策を聞く

『夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント』鈴木直道著、講談社

 なるほど。では夕張から学ぶべきことは何だろうか。「もし急激なエネルギー転換をしたときに、原発の立地地域はどうなるのか。夕張はエネルギー政策の急激な転換で、かえってお金がかかる結果になってしまった。徐々に規模を縮小するのはすごくお金を浪費しそうなイメージがあるけれど、一気に変えることによってドバッと出血があり、結果としてその処置でお金がかかってしまった。産炭地はそういう体験をしてきたわけですが、原発立地地域がどう産業を転換していくか、夕張とも重なる部分があると思います」。脱原発も徐々に進めないと、原発立地地域は大変なことになってしまうのだ、という教訓だと受け止めたい。

 さて夕張市内には、石炭を掘った残りカスを積み上げた「ズリ山」が至るところにある。いくらか石炭も含まれており、自然発火や崩落の危険性もある厄介もので、市には撤去する費用もない。しかしこれを売り払ってしまえば、ゴミの山を宝の山に変えることができると、鈴木市長は八方手を尽くし、売却にメドをつけた。その経緯は『夕張再生市長』の第7章で展開されている。

 財政破綻した街の市長とあって、自由に使える予算はないに等しい。無から成果を生み出すには、斬新な発想が求められる。「人もカネもないけれど、その中でどうするかを考えなければならない。夕張でできることは、全国どこでもできるはずです」と、鈴木市長は話す。

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