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「貧乏でも打つ手はあります」…『夕張再生市長』に財政破綻の街の秘策を聞く

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「貧乏でも打つ手はあります」…『夕張再生市長』に財政破綻の街の秘策を聞く

『夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント』鈴木直道著、講談社

 夕張といえば昭和56年に起きた北炭夕張新炭鉱でのガス突出事故(死者93人)を覚えている人も多いかもしれない。博物館でも事故関連の展示物は多いが、意外だったのは事故後、労働者らが炭鉱の操業再開に奔走していたという事実だ。炭鉱での作業にはどうしても危険がつきまとうものだけれども…。原発事故後、火力発電の比重が増している日本のエネルギー安全保障を考える上で、この事例は要注目だろう。

 博物館の地下にある「史跡夕張鉱」では、ほぼ真っ暗な模擬坑道の中をヘッドライトを頼りに進み、かつての採掘の様子を体験できる。じっくりと時間をかけて見学したい博物館だ。

 近年、長崎市の軍艦島のような廃虚が、外国人観光客にも人気だという。そういう意味では、夕張の観光地としての可能性は高いのではないか、と鈴木市長に聞いてみた。

 市長いわく「夕張の石炭博物館は日本最大級ですが、展示物が古かったりします。そこを今、文科省と、軍艦島のような産業遺産にできないかと相談しているところです。タダで(市の予算を使わずに)施設をリニューアルできないかと。北海道・空知(そらち)の産炭地域にはその象徴となる施設が今のところないので、せっかくある夕張の博物館を整備できないか考えています。実際に使われていた模擬坑道を歩く体験ができるところは他にないですからね」

ゴミの山が宝の山に

 さらに鈴木市長は現在のエネルギー情勢にも触れて熱く語った。「今はエネルギー転換の時代じゃないですか。原発から再生可能エネルギーへの大きな流れがありますが、かつては石炭から石油へのエネルギー転換がありました。そういう意味では古くて新しい問題で、エネルギー問題を考えるために修学旅行で夕張に来る学校も多いんです」

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