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「貧乏でも打つ手はあります」…『夕張再生市長』に財政破綻の街の秘策を聞く

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「貧乏でも打つ手はあります」…『夕張再生市長』に財政破綻の街の秘策を聞く

『夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント』鈴木直道著、講談社

 夏の終わりに夕張を訪れた際には自転車やバイクで夕張に来たという観光客も散見された。駅前の旅館に泊まろうとしたら「明日は満室です」と断られる始末。JR夕張駅前の屋台村「バリー屋台」は結構な混雑だった。夏の避暑地としては案外、有望な観光地なのかもしれない。冬は1メートル超の積雪があり「♪どれが河やら道さえ知れず」状態かもしれないけれど。

 …という感想を後日、インタビューの際に話すと、鈴木市長はこう解説してくれた。「新千歳空港から市内までは1時間弱で、夕張は新千歳から一番近いスキーリゾートなんです。最近は海外からの観光客も増えており、日本人より多いんじゃないかというくらい。台湾などアジア各地からの来日が多く、冬の外国人宿泊客数は(観光地として知られる)小樽市より多んですよ」

 たしかに夕張駅に隣接して巨大なリゾートホテルが建っており、その背後はスキー場で、便利には違いない。なんとなく上越新幹線のガーラ湯沢駅に似た雰囲気がある。市内には温泉が点在しているのも魅力だ。日本人よりむしろ外国人のほうが先に、観光地としての夕張の魅力に気づき始めているのかもしれない。

17もあった映画館

 さて、夕張訪問時に「石炭の歴史村」にある石炭博物館を訪れてみた。展示は充実している。かつて石炭は「黒いダイヤ」と呼ばれ、炭鉱で成り立つ夕張の往時のにぎわいは相当なものだったようで、市内の各家庭には最新の電化製品も札幌などより先に導入されたといい、最盛期、市内には映画館が17もあったそうだ。夕張が「映画の街」となったのにはそうした背景がある。

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