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【日本の議論】「牛」に続き「豚レバー」も、広がる生食禁止の理由…食中毒だけでない、「E型肝炎」が怖い

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【日本の議論】
「牛」に続き「豚レバー」も、広がる生食禁止の理由…食中毒だけでない、「E型肝炎」が怖い

生の豚レバー。レバ刺しとして食べる人もいるが、生食はE型肝炎などの感染のリスクが高い

 B型肝炎と異なり慢性化はしないが、まれに重症化、劇症化することがあり、平成15年には鳥取県でイノシシのレバーを生で食べた1人が劇症肝炎で死亡した。妊婦がかかると劇症化しやすいという報告もあり、致死率は1~2%とされる。ただ、A型肝炎と異なり、人から人へ感染することはほとんどない。患者報告数は増加しており、24年には100人以上が感染した。

 以前から食べ物とE型肝炎の関連は指摘されていたが、世界で初めてその直接的な関係が確認されたのは日本だ。15年4月、兵庫県で冷凍シカ肉を食べた2組の家族7人のうち4人がE型肝炎を発症。血液から検出されたウイルスの遺伝子と、残った冷凍シカ肉から検出されたウイルスの遺伝子配列がほぼ一致したのだ。

 特にリスクが高い動物は豚やシカ、イノシシなど。実際に動物がウイルスを持っているかどうかの調査も行われており、食品安全委員会の資料によると、養豚場で飼育されている6カ月齢の豚の約9割がE型肝炎ウイルスの抗体を持っていた。つまり、ほとんどの豚にE型肝炎の感染歴があったということだ。また、野生のイノシシやシカからも抗体が検出されている。

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