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【ロケ地巡りの旅】映画「るろうに剣心」 日本らしさ演出する見事な竹林 若山農場(宇都宮市)

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【ロケ地巡りの旅】
映画「るろうに剣心」 日本らしさ演出する見事な竹林 若山農場(宇都宮市)

広大な敷地に整然と竹が並ぶ若山農場=宇都宮市宝木本町

 大ヒットした映画「るろうに剣心」シリーズは平成24年の実写映画第1作に続いて今年8月の「京都大火編」、9月の「伝説の最期編」が連続して公開された。栃木県フィルムコミッションでは県内3カ所でロケを支援した。宇都宮市の若山農場と大谷資料館、佐野市の唐沢山神社だ。

 主人公、緋村(ひむら)剣心(佐藤健)が比古清十郎(福山雅治)の下で修業するシーンは宇都宮市の若山農場で撮影された。平地に18ヘクタールもの竹林が広がり、青々とした竹が整然と並ぶ。これだけの広さだと、周囲に人工物が見えず、時代劇などさまざまな設定のロケに好都合だ。

 若山太郎代表は「昔から、番傘を差して歩ける程度にせい、と言われている」。竹林整備の要点だ。放置すると、枯れた竹が密集、地下茎を通して隣地を侵食していく。整然とした竹林を保つため冬場4、5カ月かけて1万~1万5千本を間引いている。若山さんの家族と6人の従業員が総出の重労働。しかも現在は竹竿や竹細工製品の需要もほとんどなく、経費を補うだけの収入に結びつかないが、見た目も美しい竹林を維持し、春先にタケノコを採るために欠かせない作業だという。

 同農場の竹は最近、都内の大型オフィスビルや複合施設のインテリアとしての需要が高まっている。造園デザインの経験もある若山さんが仕掛けたビジネス。父の代から品種改良を手掛け、本来、15メートル超に育つモウソウチク(孟宗竹)を最大6メートル程度に小型化した。「まっすぐ延び、幹も緑色の竹はコンクリートや無機質な空間にも映える」と若山さん。日本らしい美しさも演出できる。

 同農場では、春のタケノコ掘り、秋のクリ拾いと観光農園としてにぎわう。今後は、「竹林が見たい」という要望に、年間を通してどう応えるかが課題となる。

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