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【衝撃事件の核心】真面目・元電通マンを「1億円横領犯」に転落させた「ギャンブル依存症」という“深刻な病気”

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【衝撃事件の核心】
真面目・元電通マンを「1億円横領犯」に転落させた「ギャンブル依存症」という“深刻な病気”

小口芳和被告が1億円を横領した「吉田秀雄記念事業財団」が入るビル=10月17日午後、東京都中央区

 ギャンブル依存症はこうした成育環境を要因とするケースのほか、「肉親にギャンブルや酒への依存症がある場合、陥りやすいという学説が出ている」といい、遺伝も要因となりうる。

 田中氏によると、ギャンブルをすると、脳内でドーパミンなどの神経伝達物質を生成して満足感や快感が得られるが、やり過ぎると、ギャンブルでしか快感などを得られない体質になってしまい、依存症に陥るという。

 道徳や順法意識よりも快楽が優先され、行動に抑制がきかず会社の金を横領するような不正行為を繰り返すようになる。思考回路も一般的な感覚と異なり、「一発大きく当たれば問題ない」と、ギャンブルの負けをギャンブルで取り戻そうと考えるようになるという。

 田中氏は「ギャンブル依存症は誰でもなりうる病気」と強調する。その上で「日本では“自己責任の欠如”という偏見が強いが、周囲が気づき、治療を受けさせるなどの仕組みを整えない限り、同様の事例は続く」と指摘した。

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