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【高木桂一の『ここだけ』の話】
国益毀損に暴走する鳩山元首相。その“瀬戸際外交”に外務省は応答要領さえ作らず。「無視するのが一番!」
平成22年5月、米軍普天間飛行場移設問題に関する政府案を閣議決定し、記者会見する鳩山由紀夫首相。発表したのは、辺野古沖への移設を軸とした案だった=首相官邸(酒巻俊介撮影)
鳩山氏は平成24年11月の政界引退記者会見でこう述べたが、過去にその軽い口から飛び出した、国益を毀損(きそん)させる問題発言は枚挙にいとまがない。
首相を経験し、なおも議員バッジを付けていたときのことだ。民主党政権末期の同年4月、当時の野田佳彦首相の再三にわたる自制要請を振り切り、党最高顧問として訪問したイランで、国際原子力機関(IAEA)は「ダブルスタンダード(二重基準)を適用して不公平だ」と語った、とイラン側に発表された。核開発をめぐり国際社会で孤立の道をたどるイランの手のひらに乗せられた不用意な発言だった。
鳩山氏は当時、このイラン訪問を渡航3日前まで秘匿し、ホテルや車の手配など費用負担までイラン側の丸抱えで訪れた。首相の親書も持っていない。つまり「教科書に載せたいような悪い二元外交」(対談集『動乱のインテリジェンス』で元外務省主任分析官・佐藤優氏)だった。
