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「プラモデル箱絵」、超絶技巧の画材は「小学校用の絵の具」だった!…第一人者、高荷義之さん絵を語る

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「プラモデル箱絵」、超絶技巧の画材は「小学校用の絵の具」だった!…第一人者、高荷義之さん絵を語る

帝国海軍駆逐艦「雪風」(高荷義之画、小学館『少年サンデー』昭和38年41号表紙原画)

箱絵背景の簡素化は「メーカーの自主規制」

 --戦車模型の箱絵について、当初は他の車両や歩兵もからめたドラマチックな背景を描いていたのが、ある時期から簡素になっていった。輸出時に米国の消費者団体から文句が付いたためという説がありますが

 「いろいろなことが言われているけど、僕は模型メーカーの自主規制だったと考えている。あんまり凄い(商品として箱に入っていないものを背景として描いた)絵を描かれると困るからね。メーカーは自分の意見としては言いづらいので、アメリカ人が怒っているとか言って、絵描き側に納得させたんだと思う」

 「キャラクター物のプラモデルの箱絵について言えば、箱に入っていないから描かないということはなかった。絵全体としてどれだけ楽しい構成になっているかを考えたとき、ロボットが1体、ただ立っているだけじゃ面白くないでしょう。やはり火を噴いて飛んでいるとか、武器を持って戦っているとか、それで初めて、ああ格好いいな、作りたいなとユーザーに思わせられる」

弘法筆を選ばず

 --どんな画材で描いてきたのですか

 「昔は水彩絵の具。若いころ、東京にいたときは画材屋が持ってきた結構いいものを使っていたけどね。田舎に行ったら(高荷さんは昭和39年、郷里の群馬県前橋市に転居し、以後そこで活動している)、近所の駄菓子屋に売っている絵の具を使うほかなかったよ。小学校用の絵の具とかね。あるもので描くより仕方がない。今は田舎でもちゃんとした画材屋さんがあるので、そこに行っていますけど」

 「一番困ったのは筆だったね。筆だけは本当に(昔の地方の店には)いいのがないんだよ。紙は文房具屋さんに行くとケント紙があるんで、それを使っていました」

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