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【陸自第1空挺団】(下)岩村陸将補 「日本刀のようにしなやかに、強靱に」

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【陸自第1空挺団】
(下)岩村陸将補 「日本刀のようにしなやかに、強靱に」

空挺団を「日本刀のような部隊にしたい」と抱負を語る岩村公史第1空挺団長=千葉船橋市薬円台の習志野駐屯地

 習志野駐屯地(千葉県船橋市)で日夜厳しい訓練に励んでいる陸上自衛隊第1空挺(くうてい)団。刻々と変化する世界情勢や時代の流れに対し、最精鋭部隊は今後どのような道を歩むのか。第1空挺団長兼習志野駐屯地司令の岩村公史(きみひと)陸将補(52)に聞いた。

 --空挺団を率いるにあたり心がけていることは

 「例えるならば日本刀のような部隊を作りたい。空挺団に集まるのは全国各地から選抜された隊員だ。隊員は(日本刀の材料として使われる)玉鋼だと考えている。日本刀は硬い鉄と柔らかい鉄を何枚も折り重ねることで、しなやかさと強靱(きょうじん)さが生まれる。空挺団にとって硬さとは訓練であり、厳しい訓練で隊員本来の戦う姿を引き出したい。一方、柔らかさは家族を含めた個人の幸せや、家族へのサポートを含めた部分をしっかりと行うことだ。この両面を幾重にも折り重ねていくことで、強靱な部隊ができると信じている」

 --そのために日頃、隊員にはどのような言葉をかけているのか

 「もちろん『精鋭無比』が空挺団のモットーだが、それと同時に『挺身不難(ていしんふなん)』という言葉が引き継がれている。『一番難しいところに身をもって当たりなさい』という教えだ。また、私の統率方針で『強靱無敵』というものがある。無敵とは敵に勝つのではなく、敵を作らないことだ。平成17年に派遣されたイラクでは反対勢力がいたが、彼らがわれわれを攻撃しないような環境を作ることが大切だと感じた。現地の人たちと心を通わせ、その人々からの通報で反対勢力の動向を把握する。敵を作らないことが無敵だと教えている」

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