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【日々是世界】「中国の手足、学問の自由を無視」 北米で相次ぐ『孔子学院』批判と閉鎖

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「中国の手足、学問の自由を無視」 北米で相次ぐ『孔子学院』批判と閉鎖

 節目の10周年を迎え、9月から10月にかけて、各地の孔子学院では記念行事が催された。「孔子学院の日」の9月27日には、中国の習近平国家主席(61)が「孔子学院は中国のものであり、世界のものでもある。中国政府と人民はこれまで同様、孔子学院の発展をサポートする」と祝辞を寄せた。

敏感なテーマは排除

 そんな最中の9月下旬、米国で2つの大学が孔子学院に相次いで「NO」を突き付けた。シカゴ大は5年間の契約更新交渉の打ち切りを決定。続けて、ペンシルベニア州立大も提携の打ち切りを発表した。州立大は声明で「われわれのいくつかの目標が、漢弁のそれらと合致しなかった」と説明。提携打ち切り理由の詳細は明らかにしなかった。だが、2日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、「大学当局は、大学の教授らが提案した環境や科学、政治に関する研究プロジェクトを漢弁側が拒絶するのにいらだっていた」とするペンシルベニア州立大の孔子学院の旧責任者の証言を伝え、提携打ち切りの背景事情を示唆した。

 さらに、米国の大学教授らの指摘として、「孔子学院は、台湾やチベット問題、1989年の天安門広場での民主化運動の弾圧といった、中国共産党が政治的に敏感だと考えるテーマをカリキュラムから排除する」とも報じた。両大学とも、授業内容や運営方針をめぐる対立があったとみられる。

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