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【日本の議論】子供の声は「騒音」か…脅迫、訴訟、保育所そばに「ドクロ」「般若」の看板まで

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【日本の議論】
子供の声は「騒音」か…脅迫、訴訟、保育所そばに「ドクロ」「般若」の看板まで

 

 また、公立保育所を新設する際、開園当初から防音壁を設置▽近隣住宅が行う防音工事の費用を負担する-などの対応をした自治体も5団体あった。

 だが、そこまでやっても苦情はやまず、訴訟に発展してしまうケースもある。

 東京都練馬区の認可保育所では24年8月、一部住民が「平穏な日常生活を害された」として運営会社を相手取り、騒音の差し止めと慰謝料などを求め東京地裁に提訴。訴状では「騒音は常に45デシベルを超え、頻繁に75デシベルを超える」と主張しており、現在も係争中という。

 保育所を運営する「日本保育サービス」(本社・名古屋市)の山口洋代表は「周辺には配慮している」と説明する。高さ約3メートルの透明な防音壁を約1千万円かけて設置し、窓は二重サッシに。

 極めつきは、園庭で子供を遊ばせる時間を各クラス40分に制限。0~5歳児の140人が一度に園庭に出て騒がしくならないよう、ローテーション式にして1日2時間半から3時間で外遊びが終わるようにした。

 1日に5、6回も苦情電話があるなど、クレームが激しかった時期には1年ほど外遊びを禁止したが、「今度は保護者から『使わせてほしい』と要望が出た」(山口代表)。「しまいには先方が、『うるさくないけど遊ばせるな』と言いだし、こっちから『出るところに出てくれ』とお願いした」(同)という。

看板見て泣き出す子供も

 同じく「騒音被害」で提訴された神戸市東灘区の認可保育所では、「嫌がらせを受けて子供たちも不安がっている」(運営する社会福祉法人)という。

 同園には18年のオープン以降、訴訟を起こした住民から、計2千枚近くの抗議文のファクスが届き、23年秋には保育所の前や近くの路上に「ドクロ」や「般若」の絵が描かれた看板を設置された。

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