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【日本の議論】見直される「魂の殺人=強姦罪」の法定刑…「性交同意年齢」引き上げ論議も、慎重意見も根強く

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【日本の議論】
見直される「魂の殺人=強姦罪」の法定刑…「性交同意年齢」引き上げ論議も、慎重意見も根強く

 「13歳以上になったら、女性は本人の意思で性交してもよい」という決まりと誤解されがちだが、実務的には「13歳未満の女性と性交した者には、少女の同意の有無に関わらず強姦罪が適用される」という意味だ。強姦した男性が「本人が同意していた」と言い訳するのを封じるための決まりだが、これを引き上げれば、保護する女性の範囲を広げることができる。

 一方、この決まりを厳密に運用すると、「15歳の中学3年生の男子生徒が12歳の中学1年生の女子生徒と性交をすると、男子生徒の行為は強姦罪に当たる」という事態を招きかねない。もちろん、通常は少年少女の恋愛に対しそのような運用はされないが、後藤教授によると、欧米諸国などでは性交同意年齢を日本より高い16~18歳に定めたうえで、年齢の差が一定の範囲内であれば適用しないとする例外規定を設けることで、懸念される事態を回避している。

 それでは、性交同意年齢は何歳が適当なのか-。恋愛の自由との見合いも考え、後藤教授は(1)日本では婚姻可能な年齢が16歳以上である(2)義務教育である中学生は保護すべき-の2つの観点から、「16歳しか合理的な説明はありえない」と話す。早ければ今月中にも初会合を開く同検討会はどのような結論を出すのか、全国の被害者団体などから熱い視線が注がれている。

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