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【島が危ない 北の海の火種(4)】「北の国境」弱体化させる過疎…細る漁業・観光、打開策見出せぬ“無策”

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【島が危ない 北の海の火種(4)】
「北の国境」弱体化させる過疎…細る漁業・観光、打開策見出せぬ“無策”

 利尻、礼文両島はほかの国境離島同様、経済的疲弊、過疎化と悩みを抱えるが、一番の頭痛の種は島民の“足”の確保だ。

 利尻島はフェリーが稚内と鴛泊を結ぶほか、6月から9月まで全日空が札幌-利尻間で直行便を、北海道エアーシステムが札幌丘珠(おかだま)-利尻間で通年運航しており、礼文島よりは便がいい。それに比べ、礼文島は空路がなく厳しい。

 礼文町の小野徹町長(64)は「15年3月まで礼文空港が稼働し、札幌まで1日1便運航していたが、気象条件によって欠航が増えたため閉鎖された。空港があれば観光客も来やすいし、島民の雇用につながる。直行便を確保したい」と話す。

 長岡町議は漁業の衰退、観光客の減少に危機感を募らせつつ、「国ができることと島ができることを、うまく中和させていくべきだ。国が離島を守り、離島が国を守る」と語気を強めた。=おわり(編集委員 宮本雅史、写真も)

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