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【ビジネス解読】ジリ貧「サムスン」巨額半導体投資に市場は疑心暗鬼…強気“逆張り投資”の先は天国か地獄か

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【ビジネス解読】
ジリ貧「サムスン」巨額半導体投資に市場は疑心暗鬼…強気“逆張り投資”の先は天国か地獄か

スマホが失速し、半導体を柱にしようとしているサムスン電子。写真は同社の広報館で新製品を見る顧客=9月26日、ソウル市内(聯合=共同)

 ただ、市場は敏感に反応した。発表後、DRAMとNAND型フラッシュの両方を手掛ける米マイクロン・テクノロジー、NAND型フラッシュを手掛ける東芝、米サンディスクの株価は軒並み急落。前出の電機アナリストは「供給過剰懸念が出た格好。市場はオーバーキャパシティになることを心配している」と語る。

 もっとも今回の巨額投資に対し、市場は疑心暗鬼の部分もある。厳しい数字が出ることが確実の決算の前日に発表し、しかも生産品目は不明。「操業を始める3年後の製品トレンドがどうなっているか誰も見通せない」(前出の電機アナリスト)中、ただ1兆6000億円の巨大工場をつくるというアナウンスは、現実味に欠ける。

 シナリオ通りに半導体の巨額投資に踏み切ったとしても難題は待ち構える。かつてサムスンは、日本企業が投資を抑制した時期にも、勝負とみると「逆張り投資」を実施し、日本企業を淘汰(とうた)しながら半導体事業を拡大してきた。ただ、半導体は年を追うごとに投資規模が増えていく装置産業で、値動きも大きい。プレーヤーが減る中、投資のタイミングを誤ると、受ける反動は以前にも増して強い。

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