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【島が危ない 北の海の火種(2)】スクランブル急増、4割が対露機…「北極海航路」で激変する北の海の環境 

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【島が危ない 北の海の火種(2)】
スクランブル急増、4割が対露機…「北極海航路」で激変する北の海の環境 

 北海道礼文町の久種湖(くしゅこ)付近で、道道40号線を右に折れると、陸上自衛隊礼文分屯地に着く。空気が乾燥して見通しがよくなると、サハリンが姿を現すこともある。

 最北の自衛隊として、第301沿岸監視隊派遣隊と第301基地通信中隊礼文派遣隊、名寄駐屯地業務隊礼文管理班が駐屯する。分屯地内には「日本最北端の自衛隊」の碑が立つ。

 派遣隊長の力田(りきた)良市三佐(48)によると、宗谷海峡周辺の艦船と航空機の監視、警戒が任務で、隊員は約40人。「北方4島への地上軍の配備、装備の近代化、大規模演習の実施と、活動が活発化するロシア軍は、防衛上、大きな脅威になる」

 力田隊長は「礼文島は宗谷海峡を挟んでロシアと対峙(たいじ)している島だから、緊張感を持っている」と島の重要性を説いた。

 礼文、利尻両島は地政学上、重要な拠点だ。江戸時代に展開された会津藩による利尻島での北方警備がそれを証明している。

 文化4(1807)年ごろ、鎖国下にあった日本に対し、ロシアは強引に通商を迫った。幕府は強固に拒否したため、ロシアは樺太や千島、利尻島などに上陸。放火、略奪、襲撃など武力行使の限りを尽くす。

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