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【経済インサイド】「ふざけるな」甘利大臣はフロマン氏に怒鳴り、机を叩いた…難航TPPは米中間選挙後に動くか、それとも「狼少年」か

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【経済インサイド】
「ふざけるな」甘利大臣はフロマン氏に怒鳴り、机を叩いた…難航TPPは米中間選挙後に動くか、それとも「狼少年」か

協議を前に言葉を交わす甘利TPP相(右)とフロマン米通商代表。この後、怒鳴り合いの応酬が繰り広げられた=9月23日、ワシントン(代表撮影・共同)

 帰国後も腹の虫がおさまらなかった甘利氏は記者団に「覚悟を決めて柔軟性を示したが、それに見合った誠意ある対応が見られなかった」と吐き捨てた。

「年内合意は無理」

 オバマ米大統領が6月、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる11月までにTPP交渉を大筋でまとめたいと表明したことから、交渉参加12カ国は早ければ11月、遅くとも年内の合意を目指して動いている。10月25~27日にはオーストラリアで閣僚会合を開催する予定だ。

 しかし、交渉で最大のブレーキとなっている日米協議が今回の閣僚協議でも物別れに終わり、日本の交渉筋は「年内の大筋合意は無理」と断言する。

 そもそもTPP交渉はこれまで、日本が合流した昨年を含め、3度にわたって妥結の目標時期が先送りされてきた。このほかにも、今年4月の日米首脳会談など妥結に向けて重要な節目とされる機会はたびたびあったが、ことごとく不調に終わった経緯がある。

 「オオカミが来た」と嘘を繰り返し、だれからも信用されなくなる-。そんな羊飼いの少年を描いたイソップ童話にたとえて交渉の現状を嘆く日本の政府関係者には、このまま交渉が長期化すれば、妥結の機運が低下して暗礁に乗り上げかねないとの危機感がある。

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