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【大学野球の名将・太田誠物語(5)】「5年で日本一」約束果たす 長嶋氏ら数多くの出会いも

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【大学野球の名将・太田誠物語(5)】
「5年で日本一」約束果たす 長嶋氏ら数多くの出会いも

監督退任後、自身への「感謝の集い」で長嶋茂雄・巨人終身名誉監督(左)と握手する太田誠さん=平成18年1月、東京都千代田区の赤坂プリンスホテル(当時)

 昭和46年4月、駒沢大野球部監督として初めてのシーズンが始まりました。前年秋の東都リーグ戦で1勝も挙げられずに最下位に沈み、入れ替え戦でからくも残留を決めた駒大は、34歳の新人監督に再建を託してくれたのです。就任から開幕までわずか1カ月あまりでしたが、闘争心がなければ勝てないと猛練習で選手の奮起をかき立てました。同時に大コンバートを決行、「とにかく4年生がやれ」と出場機会の少なかった最上級生を多く起用した。この春は4年生ではプロ野球・ヤクルトで活躍する杉山重雄、下級生では近鉄の栗橋茂、広島の木下富雄らが前年と見違えるような活躍をみせ、7勝3敗1分けで2位に浮上します。

「駒大三羽ガラス」が入部

 手応えをつかんだ選手たちに、夏場はさらなる猛練習を課しました。素手のノックもそのひとつで、打球を包み込むように捕球する感覚を磨くことが目的でしたが、監督との1対1のけんか腰のやり取りで選手たちとの意思の疎通も図ったのです。同時に西日本を中心に高校野球の強豪校を回りました。選手の発掘とともに、名物監督に指導者としての心得について教えを請うたのです。こうした活動もあり、翌年春には後に巨人入りした「駒大三羽ガラス」こと中畑清、平田薫、二宮至ら有望選手が入部してきました。46年秋は惜しくも優勝を逃しての2位で、「5年で日本一」という恩師・藤田俊訓学監との約束に向けて手応えを感じた1年でした。

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