【プロ野球通信】今年はハイレベルな“大混戦” セパの熾烈なMVP争い - 産経ニュース

【プロ野球通信】今年はハイレベルな“大混戦” セパの熾烈なMVP争い

8月29日の楽天戦の九回、同点となる二点適時打を放った西武・秋山翔吾=県営大宮球場(蔵賢斗撮影)
8月28日の楽天戦の七回、3点本塁打を放ちナインに迎えられる西武・浅村栄斗=上毛新聞敷島球場(蔵賢斗撮影)
2日の楽天戦の七回、適時打を放つソフトバンク・柳田悠岐=楽天生命パーク(土谷創造撮影)
7月22日の巨人戦の五回、2点本塁打を放つ広島の丸佳浩=マツダスタジアム(加藤孝規撮影)
6月24日の阪神戦の九回、満塁本塁打を放つ広島・鈴木誠也=甲子園球場(中島信生撮影)
6日の中日戦の三回、二塁打を放つヤクルト・山田哲人=神宮球場(加藤圭祐撮影)
 セ・パ両リーグともにレギュラーシーズンが終盤戦に突入する中、シーズンで最も活躍した選手を表彰する「最優秀選手(MVP)」争いが両リーグともに大混戦の様相を呈している。セ・パ両リーグともに好成績を残している選手が多く、今後も目が離せない展開になりそうだ。
 初獲得狙う西武勢
 パ・リーグの優勝争いは西武がリードしてきたが、8月に入ってからソフトバンクが猛追。終盤戦の9月に入り、優勝争いは予断を許さない状況になっている。
 西武が10年ぶりのリーグ制覇を達成した場合、MVPとして有力候補に挙がるのが秋山翔吾外野手(30)、浅村栄斗内野手(27)の生え抜きコンビだ。
 秋山は主に1番打者として出場。打率部門で上位に入るとともに、安打数、得点でもトップクラスの数字を誇る。一方の浅村は、3番打者として2013年以来となるシーズン100打点に到達。打点王争いで上位に食い込むとともに、本塁打数でも自身初の30本塁打到達が現実味を帯びてきた。
 「1人1人が役割をしっかりとやっていくことが大事」と話す浅村は過去に打点王のタイトルを獲得。秋山も昨年、自身初の首位打者に輝いたが、MVPはともに獲得したことがない。リーグ優勝が実現すれば、MVPの獲得も現実味を帯びてくる。
 2人を追うのが、ソフトバンクの看板打者である柳田悠岐外野手(29)だ。本塁打数は30本を超え、打率もトップを快走。秋山、浅村とともに、MVPの有力候補といえる。脂の乗り切った秋山、浅村、柳田による“三つどもえ”の争いは終盤までもつれそうな気配を見せている。
 広島コンビを猛追
 一方、セ・リーグは広島が首位を快走。優勝へのマジックナンバーを確実に減らし、リーグ3連覇の達成が迫ってきた。3連覇が濃厚なチームを牽引(けんいん)してきたのが丸佳浩(29)、鈴木誠也(24)の両外野手だ。
 昨年MVPを獲得した丸は、すでに30本塁打を突破しており、シーズン自己最多の本数を更新している。打率も上位に食い込んでおり、2年連続のMVP獲得の可能性は十分にある。
 その丸にひけを取らない数字を残しているのが鈴木だ。打率、本塁打はいずれもリーグ上位で、中軸打者として申し分のない数字を残している。
 首位快走の原動力になった2人に「待った」をかけるように、ヤクルトの山田哲人内野手(26)の打棒も光る。
 山田はすでに30本塁打、30盗塁に到達しており、自身3度目となるトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)が現実味を帯びてきた。山田は2015年にMVPを受賞しているが、トリプルスリーを達成すれば有力候補の一人になるのは間違いない。
 MVPの投票は、全国の新聞、通信、放送各社でプロ野球を5年以上担当している記者が対象。投票用紙に3名を記入し、1位に5点、2位に3点、3位に1点のポイントが振り分けられ、合計点数が最も高い選手がMVPに選出される。大混戦の争いを抜け出し、栄えあるMVPを手にするのは誰か-。(プロ野球取材班)